リップサービスについて

リップサービスというのは誰かが何かをしたときにあまり大したことがないことでも、褒めるということがそれにあたります。
しかし、これは社会を円滑にまわしていくためには非常に大切なことであると言っても過言ではありません。
日本というのは子供の頃から正直なことが正義のように教えられますが、社会というのは決して正直だけでいきていけるものではないのです。
時には嘘もついてお互いの人間関係を円滑にしていくことがどうしても必要になってくるのです。
これは、嘘をついて相手をだますという悪意のあることではありません。
だれでも褒められるということは嬉しいもので、けなされるのとどっちがいいのかといえばおおかたの人は褒められたほうが嬉しいにきまっているのです。
これは人間のやる気をだすという意味でもとても重要なもので、褒めることで人を成長させるということがあるように、リップサービスもそういった人を育てるための一つの手段であるといえるのです。
これは、世の中をわたっていくためのひとつの重要なテクニックになるともいえるのです。
人間社会の構造をみたときに、必ずしも人間は平等ではありません。
会社に行けば上司もいるし、ご近所の関係ともなればいろいろと人付き合いも必要になってくるわけです。
そのようなときに、本音だけで会話をしろと言われた場合にはもはや社会が成り立たなくなってしまう可能性があります。
日常的な会話のなかには誰しもが嘘を紛れ込ませているもので、これは特別に相手を傷つけようとしているわけではなく、社会生活のなかで当然のことです。
芸能界のステージ場でもよく、このテクニックは活用されています。アイドルの講演などでは過剰にお客さんにたいして愛しているや大好きだよといったような甘い言葉をなげかけるものですが、これはアイドルは決して嘘を付いているわけでもなく、それでいて本当にお付き合いできたりといったような言葉ではないことは明らかです。
これは相手を気持よくさせようというサービス精神から発せられる、いわゆる人間の本能みたいなもので、大勢の人の前にでると人はだれしもが相手を傷つけまいと優しい言葉やおもいやりをもった言葉を出したくなるものです。
これは商売上のテクニックとも言えるものかもしれませんが、それでも人間には本能的にリップサービスをしたくなるという性質がそなわっているといっても過言なものではなく、社会をスムーズにするために必要不可欠なものなのです。